こんにちは!
鈴木眼科グループ 院長 兼 主任執刀医の鈴木高佳です。
本日もみなさまに役立つ、目の情報をお届けして参りますので、どうぞお付き合いください。
本日は、前回お話した『オルソケラトロジー』のメカニズムについてお話していきたいと思います。
まず最初に、前回の復習から。
オルソケラトロジーとは近視・近視性乱視の方向けの治療方法です。
低年齢時に治療を行うことで、近視抑制効果が期待できる最先端の治療法として、注目を浴びるようになりました。
就寝時に専用のレンズを着用すれば、日中は裸眼で過ごすことが出来るので、治療を希望される患者様は増加傾向にあります。もちろん、当クリニックでも導入しています!
よく治療を希望されるお客さまから、「なぜ夜に専用コンタクトレンズを使用するだけで、近視が改善されるのでしょうか?」と質問をお受けすることがあります。確かに不思議ですよね。私もこのオルソケラトロジーの治療法を初めて聞いたとき、そのメカニズムがとても気になりました。
メカニズムを知るために、まず近視の状態から説明していきたいと思います。
基本的に目の構造は、カメラに例えて説明すると分かりやすいのですが、水晶体はレンズに、網膜は画像を映すスクリーンに例える事ができます。
スクリーン(網膜)にピントが合う状態を『正視』と呼び、正視状態の眼球は丸い形をしています。しかし近視が発症すると、その眼球が前後に伸びてしまい。横長の丸に変形してしまうのです。
オルソケラトロジーに使用するレンズは、内面は複数のカーブで構成された特殊なレンズを使用します。このレンズを就寝中に装用することで角膜の矯正が可能になりました。
継続して装用すると、角膜のカタチをゆっくりと変化させ、結果として眼球のカタチを『正視』状態へと近づけることが出来るのです。私たちの身近なモノで例えるなら、補正下着の様なイメージでしょうか。
よろしければ、下記URLも参考にしてみてください!
「オルソケラトロジーってなに?」
ここ最近の傾向として、近視の患者様はスマホや小型ゲーム機の普及なのでしょうか、小学校低学年くらいのお子様が増えてきているような気がします。
もし近視が原因で、メガネを装用しているお子様がいらっしゃれば、オルソケラトロジーも検討してみると良いかもしれません。
オルソケラトロジーにご興味をお持ちの方は、当クリニックで随時相談を承っております。お気軽にご相談くださいね。