A.片目ずつ受けることもできますが、最近は両目を同じ日に手術を受けることができる医療機関もあります。
片目ずつ手術を受けた場合、治療の完全な効果を知るのは少し先になります。両目そろって多焦点眼内レンズが挿入されたとき、初めて今後ずっと続く''新しい見え方''が完成されるのです。その意味で、両目一緒の手術も理に適っていると言えます。
片目ずつの手術が多かった一番の理由は、もしも感染症などを起こした場合、両目に危険が及ぶ可能性が高いからと考えられます。現在では手術手技の洗練、短時間化、創口の極小化、手術室の無菌化などが目覚ましく、また手術に使用する道具や医療材料の多くは、一回きりで廃棄されるディスポーザブル化が一般的となりました。両目を同日に手術する場合、片方の目が終わると使用する道具や医療材料のほとんどを新品に替えるのです。
逆に言えば、手術室の衛生環境や交換できる機器・装置が整っていないのに「両目同日」の手術を行っているところは避けるべきです。同業の者としては看過できない重要な点です。
また、以前は術後の目を眼帯で塞いでいましたので、両目を手術すると全く見えない状態になりました。今は眼帯の代わりに、透明な保護用ゴーグルやプラスチック眼帯を使う医療機関が多くなりました。患者さんは術後、帰宅する頃には、ゴーグルや透明眼帯を通して目が見える状態になります。これも両目一緒に手術するケースが増えたことに関係するかもしれません。
今回は「多焦点眼内レンズ手術は片目ずつと両目一緒、どちらで受けるものですか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?
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次回からは[手術後の生活]に関する質問にフォーカスして回答していきます。
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