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Q.「多焦点眼内レンズ手術は片目ずつと両目一緒、どちらで受けるものですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[検査や手術の受け方]⑦

番場

Q.「多焦点眼内レンズ手術は片目ずつと両目一緒、どちらで受けるものですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[検査や手術の受け方]⑦サムネイル画像

 

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A.片目ずつ受けることもできますが、最近は両目同じ日に手術を受けることができる医療機関もあります。

片目ずつ手術を受けた場合、治療の完全な効果を知るのは少し先になります。両目そろって多焦点眼内レンズが挿入されたとき、初めて今後ずっと続く''新しい見え方''が完成されるのです。その意味で、両目一緒の手術も理に適っていると言えます。

片目ずつの手術が多かった一番の理由は、もしも感染症などを起こした場合、両目に危険が及ぶ可能性が高いからと考えられます。現在では手術手技の洗練、短時間化、創口の極小化、手術室の無菌化などが目覚ましく、また手術に使用する道具や医療材料の多くは、一回きりで廃棄されるディスポーザブル化一般的となりました。両目を同日に手術する場合、片方の目が終わると使用する道具や医療材料のほとんどを新品に替えるのです。

逆に言えば、手術室の衛生環境や交換できる機器・装置が整っていないのに「両目同日」の手術を行っているところは避けるべきです。同業の者としては看過できない重要な点です。

また、以前は術後の目を眼帯で塞いでいましたので、両目を手術すると全く見えない状態になりました。は眼帯の代わりに、透明保護用ゴーグルプラスチック眼帯を使う医療機関が多くなりました。患者さんは術後、帰宅する頃には、ゴーグルや透明眼帯を通して目が見える状態になります。これも両目一緒に手術するケースが増えたことに関係するかもしれません。

さいごに

今回は「多焦点眼内レンズ手術は片目ずつと両目一緒、どちらで受けるものですか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?

当院では手術当日と翌日の無料送迎を行っています。
悪天候の日にも問題なくお越しいただけますので是非ご相談ください。

次回からは[手術後の生活]に関する質問にフォーカスして回答していきます。

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鈴木高佳

鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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