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加齢に伴い、発症しやすい目の病気をご紹介

作成者: 番場|Sep 26, 2024 11:30:00 AM

加齢に伴い、発症しやすい目の病気をご紹介

こんにちは!

鈴木眼科グループ 院長 兼 主任執刀医の鈴木高佳です。

本日もみなさまに役立つ、目の情報をお届けして参りますので、ぜひ最後までお付き合いください。

本日は、加齢に伴い発症しやすい目の病気を幾つかご紹介していきます。

 

1.モノがゆがんで見えたら疑って欲しい、黄斑上膜(おうはんじょうまく)
2.常に鮮明に見えるようになったらなったら注意!飛蚊症(ひぶんしょう)
3.失明の危険性あり!加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)
4.糖尿病なら注意してほしい、糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)
5.高血圧の人に発症しやすい、網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)
6.さいごに

 


モノがゆがんで見えたら疑って欲しい、黄斑上膜(おうはんじょうまく)

70歳代を中心に発症率が高まる疾患で、網膜の表面に膜が形成される病気です。

軽症の場合は、網膜の前に透明なセロハン状の膜が張っているだけなので、自覚症状はありません。しかし、病状が進行してくると、視力低下とモノが歪んで見えてくるようになります。

病状が進行しても、基本的に失明には至らない病気ですが、手術しなければ回復が見込めない病気なので、当クリニックでは、患者様と手術時期をよく話し合ったうえで、行っています。

モノを見るときに、実際は飛んでないのに、虫のような黒い点や、輪や糸状の浮遊物が漂って見えたことはありませんか?この様な症状を飛蚊症と呼びます。飛蚊症には特に治療が必要でない「生理的」なものと、治療をしないと視力が害されることがある「病的」なものに分けられます。

病的な場合には、網膜剥離や硝子体出血などの恐ろしい病気が隠れている可能性もあるので、浮遊物が突然鮮明に見えたり、常時見えたりする場合は、早めに専門医へ相談してください。

加齢とともに、眼の網膜にある黄斑という部分に異常が現れる病気です。

ちょうど、視野の真ん中あたりがゆがんだり、暗くなったりします。一番見たいと思う部分が見えにくくなってしまうので、発症すると日常生活に支障をきたします。放置しておくと、失明の危険が伴う病気ですから、自覚症状が出た場合には、すぐに専門医に相談することをおすすめします。

糖尿病が原因で目の中の網膜が傷つき、視力が低下する病気です。初期段階では自覚症状が見られませんが、白目の血管の状態を見ると、小さな出血など、少しずつ異常が現れます。病状が進行すると、視力低下や目の中で大きな出血が起きることがあります。

糖尿病に付随して現れる病気なので、糖尿病の方は特に注意して頂きたい病気です。