A.これは多焦点眼内レンズを入れていない場合でも同じですが、目を強く打ったり、目に何かをぶつけたりしないよう気を付けてください。
それ以外なら、手術で挿入した多焦点眼内レンズがずれたり破損したりすることはあまりありません。ただそれでもごくまれに、多焦点眼内レンズの位置がずれてしまうケースがあります。これは、レンズが入っている水晶体嚢と周りの組織とを結ぶチン小帯にゆるみが生じたことが原因であることが多くなっています。場合によってはチン小帯が切れて硝子体の中へ落下してしまうこともあります。
特にアトピー性皮膚炎の患者さんは目のかゆみがあっても、強くこすったり叩いたりしないように注意してください。小さな衝撃も積もり積もって、チン小帯を痛めてしまわないとも限りません。
急に見え方がおかしくなったら、すぐに眼科へ連絡して受診しましょう。前述のような万一の場合は、再手術が必要になる可能性もあります。
今回は「手術を受けたら、生活上で気を付けなければならないことはありますか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?
手術後も定期的に健診を受けることが安全につながります。
次回は[目に入れた多焦点眼内レンズは、交換などのメンテナンスは必要ないのですか?]という質問に回答していきます。
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