A.これはよく聞かれる案件です。先日も患者さんに「先生、プロからみてもブルーベリーはおすすめですか?」と質問されました。
結論から申し上げますと、ブルーベリーが目に良いのは「本当」です。ただし「食べ物のなかで、ブルーベリーだけが特別に目に良いか?」と問われると「そういうわけでもない」という答えになります。
確かに「視力回復」を謳ったブルーベリー配合のサプリメントは世の中にたくさん出回っています。その情報源は諸説ありますが、第二次世界大戦中に薄明かりでも敵機が良く見えるイギリス人パイロットがいて、彼の食生活を調べたら毎日ブルーベリージャムを塗ったパンを食べていた、という話が有力のようです。そして、その話を聞いた科学者が研究を進めていくと、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが脳血管障害を予防したり、視機能を改善したりすることが分かったのです。
アントシアニンはブルーベリーの他にもカシス、黒ゴマ、ナスなどに多く含まれる色素です。紫色の食材なら大概はアントシアニンを接種できます。
ですが正直、長く眼科医をしていて「毎日アントシアニンを接種して視力が上がった」という話はまだ聞いたことがありません。ブルーベリーには目や肌、鼻、喉などの粘膜を保護してくれるビタミンAも豊富に含まれています。あるいはそれが「ブルーベリー=特に目に良い」という情報の流通にさらに拍車をかけたのではないでしょうか。
今回は「ブルーベリーは目の健康に効果がありますか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?
次回は[ブルーライトは避けた方がいいですか?]という質問に回答していきます。
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