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Q.「手術を受けたら、生活上で気を付けなければならないことはありますか?」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]③

番場

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A.これは多焦点眼内レンズを入れていない場合でも同じですが、目を強く打ったり、目に何かをぶつけたりしないよう気を付けてください。
それ以外なら、手術で挿入した多焦点眼内レンズがずれたり破損したりすることはあまりありません。ただそれでもごくまれに、多焦点眼内レンズの位置がずれてしまうケースがあります。これは、レンズが入っている水晶体嚢と周りの組織とを結ぶチン小帯にゆるみが生じたことが原因であることが多くなっています。場合によってはチン小帯が切れて硝子体の中へ落下してしまうこともあります。

特にアトピー性皮膚炎の患者さんは目のかゆみがあっても、強くこすったり叩いたりしないように注意してください。小さな衝撃も積もり積もって、チン小帯を痛めてしまわないとも限りません。

急に見え方がおかしくなったら、すぐに眼科へ連絡して受診しましょう。前述のような万一の場合は、再手術が必要になる可能性もあります。

さいごに

今回は「手術を受けたら、生活上で気を付けなければならないことはありますか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?

手術後も定期的に健診を受けることが安全につながります。

次回は[目に入れた多焦点眼内レンズは、交換などのメンテナンスは必要ないのですか?]という質問に回答していきます。

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鈴木高佳

鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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