A.テレビCMでおなじみのメガネ型ルーペですね。使うことによってよく見え、かつ目や身体に負担を感じなければなにも問題ありません。実は私も、細かい文字を読むときに試しに使ったことがあります。
メガネ型ルーペは簡単にいうと、虫眼鏡(拡大鏡、ルーペ)のレンズ2枚をつなげてメガネ型にしたようなものです。見るものが拡大されるため、細かい文字も読みやすくなります。
なぜメガネ型ルーペは、これほどの大ブームになったのでしょうか。もちろんスター出演のCMで注目を集めたこともあるでしょうが、背景には、非常に多くの日本人が「近くや細かい文字が見えない」ということに不便を感じている現状があります。
それはもしかすると、老眼世代に限ったことではないのかもしれません。「スマホ老眼」の例もあるように、現代人の「老眼=調節力の低下」の自覚は年々、始まる時期が若年化すると考えることもできます。
それはさておき、ハズキルーペに代表されるメガネ型ルーペの使用です。
メガネ型ルーペは細かい文字を大きく見せたり、例えばプラモデルを組み立てるなど、極端に細かい作業をする場合の助けにはなりますが、見る対象にピントを合わせる助けや水晶体の年齢に伴うくもりを改善することはしてくれません。つまりクリアな視界でピントの合う目を持っているからこそ、メガネ型ルーペで拡大したものがはっきり鮮明に見えるのです。
多焦点眼内レンズ手術でピントが合いやすい目を取り戻した人なら、メガネ型ルーペも有効に活用できると思います。ただし、あまり長時間にわたって使い続けると逆に目が疲れてしまいます。
頼りすぎないようにしてください。
さいごに
今回は「メガネ型ルーペは使ってもいいですか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?
次回は「多焦点眼内レンズ手術を受けた後も気を付けなければならない目の病気はありますか?」という質問に回答していきます。
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